抱き歩きモード

抱き歩きモードとは

抱き歩きモードは Polar社製 腕時計型光学式センサー Polar VeritySense (以下センサーと表記する)を使用します。
※センサーをお持ちでない方は お試し版 抱き歩き モードをご利用ください。

このモードでは赤ちゃんのふくらはぎもしくは太もも(注1)にセンサーを取り付け、音声ガイドに従い、赤ちゃんの抱き歩きをします。

計測中は赤ちゃんの心拍状態をグラフ表示でご確認いただけます。

注1)脈拍信号(PPG、赤い波)
がよく見える場所には個人差がありますが、膝裏の少し上または下にセンサーの緑に光る部分がくるようにするのがおすすめです。マニュアルの図を参照ください。

※インストール後初めてのご利用では初回設定が必要です。初回設定 のページをご確認下さい。
抱き歩きの流れ
抱き歩き中に確認できる心拍グラフ

内容

  • PolarVeritySenseセンサーをアプリと連携する
  • センサーを赤ちゃんに着ける
  • 30秒または5分待つ(ランダム)
  • 事前案内と赤ちゃんの状態メモ
  • 抱き歩き 5分 BGM付き
  • (泣き止まない場合は抱き歩き5分延長が1回のみ可能です)
  • 座り待ち 8分
  • お布団に寝かせる
  • 赤ちゃんの状態、メモ等の入力
  • 記録の送信

センサーをつけてから、お布団に寝かせるまでの間、いつでも心拍グラフ(HR、黄色い線)と光電脈波グラフ(PPG、赤い波)を確認できます。

所要時間は15〜30分ほどになります。

センサーを用意する

センサーのバッテリーが30%以下の場合は開始することができません。
予め専用USB充電器を用いて充電しておいてください。

充電中のセンサーが緑色に光っていれば十分に充電できています。
オレンジの場合はまだ充電中ですが抱き歩きを開始することができます。

赤色に点滅している場合はバッテリー残量が足りません。充電完了を待つか、お急ぎの場合はセンサーを使用しない「お試し版 寝かしつけ」モードをご利用ください。

※Polar Verity Senseセンサーのアップデート等により目安となる光り方が変わる可能性があります。

詳細なバッテリー残量は、次の接続手順の後に10%単位で表示されます。
新品のPolarセンサーは100%の充電から10時間以上連続使用することができます。
※公称値30時間
※万一ベルトからセンサーが外れると誤嚥の恐れがあるため、寝かせた後は必ずセンサーを外してください。


PolarVeritySenseセンサーの付属ベルトは大人の腕用であるため、月齢が小さい・足が細い赤ちゃんでは長すぎてフィットさせることができません。この場合はあらかじめベルトを短く調整しておいてください。カットして縫い直すか、またはつまみ縫いをして5cmほど短くするとよいでしょう。

はじめる

モードを開始すると、まず付近のセンサーの検索を行います。この時、スマホの設定でWi-Fi接続,Bluetoothのオン、その他各種必要な権限を求められますので、アプリの表示に従い設定を行なってください。

検索が始まったらセンサーの電源をオンにし、表示されたデバイスに接続してください。充電中のセンサーも表示されますが、充電中はセンサーは正常に動作しません。(充電残量やグラフも正しく表示されません)

※2台以上のセンサーをお持ちの場合は複数台表示されます。この場合はセンサー側面のデバイスIDをご確認ください。

PPG(光電脈波)を見る

センサーに接続し計測を開始すると、PPG(光電脈波、赤線)のグラフを確認する画面に進みます。

赤ちゃんの膝の裏の少し上または下の位置に、直接お肌に触れるようにセンサーを付けます。このとき、ベルトがゆるすぎるとセンサーが動いてしまいます。きつすぎるとセンサーが皮膚の下の血流をさまたげ、脈拍が測定されにくくなります。動かずぴったりとお肌にくっつくようにベルトを調節します。その上からズボンを着せていただいてかまいません。

センサーの最適な位置には個人差があります。赤い線の波(脈波)が図のように、定期的に1メモリ以上の深さで見えるように、少しずつセンサーの位置をずらしてみてください。はじめは赤ちゃんが落ち着いて静かにしている時に行って、よい場所を探しておくとよいでしょう。

センサー位置やベルトの締め具合がうまく調節できると、脈拍の波が安定して、1メモリ以上の深さで見えるようになります(図1)。こうなったら次の画面に進んでください。

※赤ちゃんが泣いていたり、活発に動いている時は、赤い線が大きく乱れて定期的な波が見えないことがあります(図2)。その時は一度だっこして少し落ち着かせてから調節してみてください。

※直射日光や大きな蛍光灯の下など非常に明るいところは波が乱れやすいため避けてください。

図1:波が安定している状態
図2:波が乱れてうまく取れない状態

30秒または5分待つ

センサー測定値の安定化と赤ちゃんの最適な寝かしつけタイミングの予測調査のため、ランダムで30秒もしくは5分の待ち時間があります。もし赤ちゃんが泣いている場合には、座って抱っこやとんとんする、話しかけるなどの方法であやしていただいて大丈夫ですが、抱っこ歩きは待ち時間終了までお待ちください。

この間に赤ちゃんの状態記録や抱っこ紐・スリングの利用についての質問がありますので入力をお願いします。またこれから歩く場所が片付いていて、つまづくものがないように、待ち時間の間に確認してください。

抱き歩きの際に抱っこ紐・スリングを使う場合は、合図が出たら抱っこ紐に赤ちゃんを入れて準備してください。

抱き歩き

3つのカウント(音)の後、5分間の抱き歩きを開始します。

音楽に合わせ、一定のテンポでできるだけ止まらないよう、赤ちゃんの抱き歩きをしてください。
(アプリの設定でBGMを変更できます)

歩いている間は、赤ちゃんが寝ても立ち止まらず、淡々と終了の合図まで歩き続けるのがコツです。

8分待ってから寝かせる

お布団に寝かせる前に、8分間椅子やソファに座って待ちます。この間に寝つく赤ちゃんもいます。


ここからナレーションの音量は少し小さめになりますが、それでも音声で赤ちゃんが起きてしまう場合、音量は適度に下げておくと良いです。

途中、赤ちゃんが起きてしまったり、まだ寝ていなかったりする場合、「延長する」ボタンを押すと再度抱き歩きが行えます。

「お布団に寝かせましょう」の合図で、赤ちゃんを寝かせてみてください。

万一センサーがベルトから外れると誤嚥の恐れがあるため、赤ちゃんを寝かせた後、センサーは必ず外し、赤ちゃんの手の届かない場所においてください。

記録してアップロード

各時点での赤ちゃんの状態とメモを記録します。メモ欄は空欄でも大丈夫です。
※個人情報は書かないでください。

また、いくつか研究のための質問も含まれます。

ご協力よろしくお願い致します。

それぞれの時点の状態とメモは、あとで記録データモードから見ることができます。

その後サーバーへのデータ送信(アップロード)があります。
回線の速度にもよりますが、一般的なWi-Fi接続であれば15分〜30分の計測分でアップロードに1〜3分程度の時間がかかります。送信終了後、SciBabyアプリを終了します。

途中で通信が切れた場合は送信が失敗することがあります。この場合は次回抱き歩きモードを開いた際に、再度送信を行います。あらかじめ、再度抱き歩きモードを開き、再送信確認の案内に従ってアップロードを行なっておくとスムーズです。

記録を見る

過去の計測や記録の内容は「記録データ」から確認できます。